Windows 98SE と Windows Xp Professional、2つのオペレーティングシステムを切り替えてデュアルブート可能な、90年代から2000年代初期のクラシックなゲームやアプリケーションを、幅広く楽しむことを想定したレトロゲーム向けノートパソコンです。
ベースとなったマシンは、富士通の『 FMV-BIBLO NB50K(FMVNB50K) 』です。
「Microsoft Office 2003」インストールモデルです。メモリーを 256 MBから 512 MBに増強してあります。
Windows Xp 後期の機種をベースにしていますので、Windows 98 も Xp も余裕で快適動作します。
Windows98SE モードで動作させれば、90年代初期の Windows3.1 時代のソフトから、Windows 95、Windows 98、Windows Me 世代あたりの、最近のオペレーティングシステムでは動作しない、レトロなゲームの大部分が楽しめます。
あと、富士通つながりで、FMタウンズのエミュレーションソフトも入れてみました。FM TOWNSⅡMX の HDD 340MB モデルと互換性のある設定で動作します。
スペックは以下の通りです。
機種名：FMV-BIBLO NB50K型番：FMVNB50KCPU：Celeron M 350 / 1.3GHzメモリ：512 MB / DDR SDRAMチップセット：Intel 852GMグラフィック：1024x768ドット / 1677万色 / 15インチ液晶サウンド：SigmaTel C-Major Audio / AC97サウンド機能HDD：富士通製 MHT2060AT / 60GBFDD：3.5インチ 1.44 MB x1光学ドライブ：TEAC 製 DV-W28E / DVD-R/RW/RAM ドライブPCカードスロット：TYPEI/II×2 / TYPEIII×1 /Card Bus対応メモリーカードスロット：SDカード / メモリースティックLAN：100BASE-TX/10BASE-T端子：USB 2.0 x4 / IEEE1394 / 外部モニター(1600x1200ドット）システム1：Microsoft Windows 98 Second Editionシステム2：Microsoft Windows Xp Professional（Service Pack3）システム3：TOWNS-OS V2.1L31
チップセットの Intel 852GMはノートパソコン用としては、Windows98に公式対応していた最終版チップセットです。これ以降の世代のマシンにWin98をインストールすると、壮絶に不安定だったり、保護エラーが出て起動しなかったりしますので、本機の世代のスペックが、Win98を安定動作させるための、ほぼ上限の性能になるかと思います。
CPUの「Celeron M」は、セレロンの名前を冠するものの、Core 2 シリーズの前身になった Pentium M と同様の技術で製造されており、低発熱で 1クロックあたりの速度が速く、同クロックのデスクトップ版 Pentium 4 よりも高速な CPU になっています。、本機搭載の 1.3 GHz のものだと、Pentium 4 / 2 GHz と同等以上の性能を発揮します。
光学ドライブは、もともと搭載されていたのが、故障が多いことで悪名の高い、パナソニック製の UJ-831S で、本機に搭載されていたものも予想通り、ディスクが全く読めないTEAC DV-W28E は パナのドライブと比べて、アクセス音がガチャガチャと大きいのですが、故障自体は非常に少ないドライブで、交換したものも正常に読み込みができました。

ハードディスクのパーティションは以下の通りです。
C ドライブ：24 GB / Windows 98SE システムドライブD ドライブ：32GB / Windows Xp システムドライブ（FM TOWNSエミュレーションソフト入り）

FMタウンズモードでは、CPUが486/66MHz、RAM8MB、HDD340MB、16ビットPCM搭載の、FM TOWNSⅡMX（93年発売の初代・白タウンズの最上位モデル）互換で動作するように設定してあります。TOWNSⅡMX付属の「TOWNS OS V2.1L31」がHDDにインストール済みです。
TOWNS エミュレーションソフトを起動して、タウンズ用 CD-ROM ソフトを本機のDVDドライブにセットした後、ソフト上からリセット操作をすれば、タウンズのゲームソフト等が起動します。なにも CD が入っていない場合は、HDD から TOWNS-OS が起動します。

オペレーティングシステムは出品直前にHDD全消去の後に各システムをマルチブートできる構成にてクリーンインストールの後、ドライバやシステムのアップデート用ファイル、サービスパック、Internet Explorer や Direct X やUSB Mass Storage Device Driversなど、必要と思われるソフト類を入れてあります。
.NET Framework や Visual Basic / C などのランタイム類は、システムが重くなる原因になるため、インストールしていません。添付の CD-R ディスクと、ハードディスク D ドライブの BIBLO フォルダに、インストール用のファイルが入っていますので、必要な場合はインストールしてください。
なお、Windows 98 の市販ソフトで、.NET Framework などが必要になることは、ほとんどありません。一部のフリーウェア類で使う場合がありますが、必要がない限り入れない方がいいと思います。本機は、その類いのソフトが入っていないので、Win98 も Xp もシステムの起動が高速です。

近年のWindowsでは動作しない、以下のゲーム等をインストールして、グラフィックやサウンド、キーボードやマウス操作など、正常動作することを確認しました。
・『グラディウス デラックスパック』 Windows95版・『ダライアス外伝』 Windows95版・『ときめきメモリアル forever with you』 Windows95版・『バーチャファイター2』 Windows95版・『奇々怪界』 Windows95/98版
Windows98SEモードにて、上記ソフトの動作を確認。サウンドは、PCM 音源、MIDI 音源、CD-DA 音源、すべて鳴ります。

・『夢幻戦士ヴァリス COMPLETE』 Windows98/2000/Me/Xp版・『風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参！』 Windows98/2000/Me/Xp版・『Microsoft Office 2003 Professional』 Windows2000/Xp版
こちらは Windows Xp にて動作を確認。

FMタウンズモードにて、以下のソフトが動作することを確認しました。
・『システムソフトウェア V2.1 L31』 FMタウンズ版 TOWNS-OS・『アフターバーナー』 FMタウンズ版・『エメラルドドラゴン』 FMタウンズ版・『きゃんきゃんバニーエクストラ』 FMタウンズ版・『第4のユニット Act.1＆2』 FMタウンズ版・『雷電伝説』 FMタウンズ版
『エメドラ』は PC-8801 用の名作として有名ですが、タウンズ版は ボイス入り、CD-DA音源対応、256色グラフィックなど、かなりパワーアップしています。
『きゃんバニ』は、音楽が PC-9801 版とはまったく異なっていて驚きました。

Windows Xp は、有線 LAN にて、インターネットに接続できることが確認できました。
Windows 98には、LAN のドライバは入れてありません。Windows 9x 系の仕様により、LAN ドライバーを導入すると、システムの起動が著しく遅くなるからです。
ドライバー自体は、ハードディスク の D ドライブの BIBLODriver フォルダ内と、同梱の ドライバー入り CD-R ディスク に、Win98 用の Realtek LAN ドライバーと、Win98 用最終版 Firefox と OPERA が入っておりますので、必要でしたらインストールしてください。
本体内蔵のメモリーカードスロットは、Windows Xp 専用機能ですので、Win98 にはドライバーを入れておりません。USB Mass Storage Driver は入っておりますので、USB 端子に接続したカードリーダーなどは Win98 で使用できると思います。
付属品は以下の通りです。
・ FMV-BIBLO NB50K ノートパソコン本体・ AC アダプター + ACケーブル・ ドライバー/システム/アップデート他 CDディスク（後述）
パソコン本体の他に、再インストールする際に必要なドライバやシステム、現在は配布が停止されている Windows アップデートファイル、旧システム用の Internet Explorer や Direct X 、.NET Framework 、USB Mass Storage Device Drivers 他、前述のインストール済みソフトウェア類が入った、CD-Rディスク（18 枚）もお付けいたします。
動作することを確認済みですが、かなり古い品物で、経年相応の傷や汚れなどの使用感がありますので一応、ノークレームの・ジャンク品扱いにてお願いします。